機関投資家参入に悲観論強まる、コインベースら幹部退社相次ぐ

POINT!
  1. 機関投資家による仮想通貨業界への参入に悲観論が増えている。
  2. ウォール街の大御所であるジェイミー・セルウェイ氏はブロックチェーンドットコムから退社。コインベースもジョナサン・ケルミー氏の入社が取りやめに。
  3. JPモルガンは2018年末に「(機関投資家の意欲)はしぼみ始めている」とい悲観論を牽引していた。

機関投資家の参入は難しい?価格急落で意欲低下か

仮想通貨ウォレットを提供するBlockchain.com(ブロックチェーン・ドットコム)に昨年8月に参画したウォール街のベテラン、ジェイミー・セルウェイ氏が、同社を退社していたことが分かりました。

同氏は機関投資家向けのサービス強化のために入社していました。
ウォール街でもかなりの知名度と実績を誇り、その動向が注目されていました。

彼の退社により、機関投資家向けサービスの期待感に黄色信号が・・・

コインベースも機関投資家向けビジネスを強化するためにInstinet社のCEOだったジョナサン・ケルナー氏を招き入れる予定でしたが、同社のウォールストリート強化の戦略からクリプト系のヘッジファンドやプロジェクト重視へのシフトがあったため、ケルナー氏の入社が取りやめになったことが明らかになりました。

コインベースでも大物の参画が中止に…各社いずれも事業の方向修正が検討されているようです。

機関投資家参入に対す悲観論を唱える急先鋒はJPモルガンでしょう。昨年末から相次いでこの件に関してレポートを出しています。昨年12月には、仮想通貨急落で機関投資家の意欲は「しぼみ始めている」という見解を発表したと報じられています。

機関投資家の仮想通貨業界への参入は、今後の業界をポジティブに変える材料のはずでした。

しかし、仮想通貨価格そのものが下落したことにより、機関投資家は“旨みが少ない”と考え始めたのかもしれません。

ただ、大手投資会社のフィデリティがブローカービジネスへの立ち上げへの“最終準備”に入っているとの報道もあり、一部の大物投資家がいまだ根強い関心を寄せているという話もあります。悲観論が増えてきているとはいえ、終わったと考えるのはまだまだ早いかもしれません。